1 庭造りについて
2 庭造りとは
3 庭は人によって育てられ・・・
4 庭造りは人間の欲望
5 樹と話をする
6 職人になりたい
7 庭の焦点はどこ
8 庭の地割り
9 材料と出会う
10 幽玄のすがた
11 庭の掃除と作業の姿勢
 
庭造りは人間の欲望
 何時の時代でも庭的空間は求められたのだろうか? 多分、人間という動物が家を建てるようになって、集落が営まれ、栄え始めた頃からだろう。人間が自然環境と共生していた頃は、どうだったんであろうか、と。
私は求めたと思う。いまの庭とは違い、昔は大自然との接点になる所を(にわ)造形空間としたと思う。こんなこと考えるとわくわくする。
 庭の作者は誰?と聞くと記録にない限り施主の名がでる。記録が無いので有名な人の名は勝手に使われる。作者を表に出した庭もあるが、消されてしまったのも多い。
 庭を見る力は教科書には書いてない、だから自分で養い蓄えるしかない。案内書の解説の熟読もだいじだが下の分類もご参考に(古庭園・現代庭園にも)
●権力を誇示している庭:「我がまえにひれ伏せ。」とか「この庭が解らんのか。」と言わんばかりの景に出会うと反発したくなる
●宗教的象徴の庭:宗教は否定しないがその世界観を庭園の造形で表すのは無理がある。同朋者だけで満足していればよいが、日本一にしたくなると要注意。
●自らを未来に託した庭:現世に失望し夢や理想の境地を庭に表した達人が沢山いる。その人に近づきたくてその庭を見ていると、自分が庭の中に立って居る姿を脳裏に感じる時がある。その時その達人から何かを伝授されました。何を?「そこに居てもよい。と」
●自問自答させる庭:禅宗寺院に多く宇宙観を表現した創作庭園などと説明している。本来全ての庭は自問自答させる空間であるが、植物が交わると表情が現れてしまう。植物をのぞき、不動で無言の庭に質問できるようになれたら、庭が答えを教えてくれる。しかし自分の能力以上の答えは理解できない。また来ます。
●自然を縮景した庭:旅をして印象に強い景色を手元に置きたいのはよく解る。この手法を続けてきたから独特の日本の様式が整っていった。これは日本の庭の一番大事なこと。ぜひ日本庭園の歴史を読み直してください。 
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